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	<title>Tsunagari つながり &#187; ココロつながる</title>
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	<description>もっと人生を楽しみたい【団塊世代】とそろそろ介護が気にかかる【その子世代】へのコミュニケーションサイト</description>
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		<title>vol.8　｢ありがとう｣を言うのは私のほう！</title>
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		<pubDate>Wed, 09 Dec 2015 07:40:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[2tGariNET]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[ココロつながる]]></category>
		<category><![CDATA[featured]]></category>

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		<description><![CDATA[エリアマネージャー 千葉県（女性・40代） 介護士経験 9年6ヶ月 昨年の今頃、私にとって、一人のご入居者様と &#8230; <a href="http://tsunagari-net.jp/heart/1243/" class="more-link">続きを読む <span class="screen-reader-text">vol.8　｢ありがとう｣を言うのは私のほう！</span></a>]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>エリアマネージャー<br />
千葉県（女性・40代）<br />
介護士経験 9年6ヶ月</p>
<p>昨年の今頃、私にとって、一人のご入居者様との出会いは強烈だった。<br />
その爺ちゃんは大きな体で歩行器を使い、ゆっくりと廊下を歩かれている。</p>
<p>Iさん！と声を掛けると、<br />
「何ら〜、なんか用か〜？うまいもんくれるんか〜？」と、山梨なまりの低い声が返ってくる。<br />
顔を見ると、大きな体からは想像できない程のつぶらな瞳でこっちを見たが、笑顔はまったくなかった。</p>
<p>ホームのスタッフに話を聞くと、Iさんは暴力行為や暴言、人の言うことを一切聞かない人なので、相手にしないほうが良いですよとの事。</p>
<p>トイレに誘導しても拒否、食事も嫌いなものはぶん投げる、入浴時には噛み付いたり引っかいたりする、大きな声でスタッフを怒鳴り散らす..などなど&#8230;。<br />
困難事例を聞くと、闘志に火が付く私は、ワクワクしながらスタッフの話に聞き入っていた。</p>
<p>その日から、Iさんと立ち向かう日々が始まった。</p>
<p>リビングで過ごすことの多かったIさんに、まず挨拶。<br />
そこから話をするのだが、聞く耳を持たず、最後には、「おまんはうるさい！」とはじき返される毎日が続いた。</p>
<p>尿意はあるはずだが、面倒で立ち上がる気配もなく、ズボンは濡れたままで椅子に座っている。<br />
声を掛け、汚れていることを伝えるが「うるさい！」の一点張り。</p>
<p>初めは黙っていたが、間違えていることをそのままにしておくのが嫌な私は、立ち向かい始めてから1週間後、ついに堪忍袋の緒が切れた。<br />
「汚れているのをそのままにしてたらダメ！痒くなったり病気になっちゃうから！」とIさんに向かって、声を荒立ててしまった。</p>
<p>認知症の人には、否定したり怒ったりしてはいけない。<br />
と本や研修では教わってきたが、「ダメなものはダメ、人間として、してはいけないことをした時は厳しく言うのもあり！」と持論を持っていた私にとって、決して間違えたことはしていない。</p>
<p>今まで笑顔だった私が、いきなり豹変したものだから、Iさんもキョトンとした顔で私を見ていた。<br />
しばらくして、「わかったら〜、トイレに行くずら〜」と、いつもの山梨なまりで答えてくれたときは嬉しかった。</p>
<p>そんなやり取りが何ヶ月か続き、少しずつIさんとの距離が深まってきたとき、Iさんが高熱を出した。<br />
もう腎臓は、正常に機能しなくなっていた。<br />
抗生剤や栄養剤の点滴をすると、体中に水分が溜まり、むくみがひどくなるため、必要最低限の点滴しか出来ず、左半身には水泡が出来るほどだった。<br />
毛穴から出る浸出液を滅菌ガーゼに吸わせ、1日2〜3回取り替える。<br />
点滴での栄養が摂れないため、大好きなバナナをミキサーにかけ、ゆっくり食べていただくなど、出来る限りのケアを行った。</p>
<p>そんな苦しい状況の中、Iさんは夜中に「お〜い！お〜い！」とスタッフを呼んでは、<br />
「何かうまいもんくれ〜」<br />
「さみしいずら〜」</p>
<p>と蚊の泣くような声で話していたその頃、往診の先生から「今後の対応について、ご家族を交えて話したい」と言われ、「どうどうこの日が来たか..」と覚悟を決めた。<br />
今後の対応ということは、看取りの段階に入っていて、緊急時にどう対応するのか、家族の意向やホームの意向を確認するためだからだ。</p>
<p>元気なときは、ほとんど顔を出さなかった長男さんだが、先生からの話で事の重大さはすぐに分かってくれた。</p>
<p>「ここは父の家なので、最後まで面倒見てほしい、私も出来る限りの事はやりますから」と言われ、「わかりました、最後までお手伝いさせていただきます」と、自分にも言いきかせるように答えた。<br />
スタッフにも協力してもらいながら、Iさんへ私たちができる最善のケアを尽くした。</p>
<p>この頃のIさんは、口からも栄養を摂取できなくなっており、体の中に残っている水分で生き延びている状態だった。<br />
いつもなら朝、顔を見せるとニンマリと笑顔で迎えてくれるIさんが、苦しそうに息をしている。</p>
<p>「Iさん、Iさん」と大きな声で呼びかけると、うっすら目を開け、苦しそうな息づかいの中、ニンマリと笑ってくれた。</p>
<p>「来てくれたんけ、ありがとう。何かうまいもんくれ〜」<br />
「バナナ食べる？」<br />
「いいなぁ、バナナか」<br />
「じゃあ、すぐに作ってくるね！」</p>
<p><a href="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/12/kokoro1512_01.jpg" rel="lightbox[1243]" title="kokoro1512_01"><img src="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/12/kokoro1512_01.jpg" alt="kokoro1512_01" width="600" height="400" class="alignleft size-full wp-image-1251" /></a></p>
<p>ありがとうなんて、Iさんの口から聞いたことがなく、涙が出そうになるのをこらえて、バナナをミキサーにかけ、居室へ急いだ。<br />
苦しそうではあったが、意識ははっきりしていたので、バナナをそっと口に入れてみた。<br />
「うまいなぁ、ありがとう。本当にありがとう」と話すと目を閉じたIさん。</p>
<p>私はバナナを食べてくれたIさんを見て「少しでも長くIさんと過ごしたい」と強く思った。<br />
「もう少しで良いから生きて、Iさん！」心の中でそう叫んでいた。</p>
<p>いつものように、看護師さんが見えたときにバナナの話をしたら、看護師さんも一緒に喜んでくれたが、次の瞬間、彼女はいつもとは違う行動を始めた。<br />
Iさんの呼吸数を測り始めたのだ。<br />
「家族に連絡したほうがいいかもしれないですね..」<br />
「えっ？朝バナナを食べてくれたのに&#8230;？」<br />
「たぶんお昼前には&#8230;」<br />
頭の中が真っ白になり、今までのIさんどの思い出がグルグルと頭の中を駆け巡った。</p>
<p>家族に連絡を取り、長男さんがホームへ駆けつけてくれた。<br />
「親父！親父！」「Iさん！」ゆっくりと呼吸が止まる。<br />
「親父ー！」と長男さんが呼ぶ度に止まったはずの呼吸が再び始まった。<br />
2〜3度繰り返し、Iさんは息を引き取っていった。</p>
<p>「腎不全の患者さんで、こんなに安らかに息を引き取る方は見たことがありません。あなた達がIさんを思ってケアしてくれたのが通じたんですね。」と先生からお言葉を頂きました。</p>
<p>ご家族からも、「いい死に方だったと思う、親父も喜んでいると思います。」と涙を流しながら話してくださいました。</p>
<p>お通夜に参列したときも、「親父は最後まで、素晴らしい家族に看取られました」と話してくださり、「120％のケアができてよかった。」と改めて思いました。</p>
<p>今年の6月、スタッフと、「Iさんが亡くなってからもう1年経つんだね、早いね」と話していると、「ピンポ～ン！」玄関のチャイムが鳴りました。<br />
「こんにちは〜」聞き覚えのある声の主は、Iさんの長男さんでした。</p>
<p>「お久しぶりです。皆さんお元気ですか？親父が亡くなってから1年が経ちました。皆さんには本当にお世話になり、ありがとうございました。最後まで家族でいてくれてありがとう。」</p>
<p>あの時と同じように目に涙を溜め、話してくださった長男さんの顔が今でも浮かびます。</p>
<p>とんでもなく「ワガママ爺さん」でしたが、本当のありがとうを言うのは私のほう。<br />
Iさん、私と出会ってくれてありがとう！</p>
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		<title>vol.7　出会い、別れ</title>
		<link>http://tsunagari-net.jp/heart/1206/</link>
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		<pubDate>Tue, 08 Dec 2015 08:28:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[2tGariNET]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[ココロつながる]]></category>
		<category><![CDATA[featured]]></category>

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		<description><![CDATA[グループホーム ユニットリーダー 愛知県（女性・20代） 介護士経験 5年3ヶ月 何年か前の話になります。 私 &#8230; <a href="http://tsunagari-net.jp/heart/1206/" class="more-link">続きを読む <span class="screen-reader-text">vol.7　出会い、別れ</span></a>]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>グループホーム ユニットリーダー<br />
愛知県（女性・20代）<br />
介護士経験 5年3ヶ月</p>
<p>何年か前の話になります。<br />
私にとても親切にしてくれたご利用者様がいました。</p>
<p>その人、Aさんは軽い認知症でしたが、私の名前を覚えてくれて、</p>
<p>「いくちゃん、いくちゃん」</p>
<p>と呼んで、内緒でお菓子をくれたり、自分で作った人形を私にくれたり、時には私が仕事でバタバタしていると</p>
<p>「いくちゃん、ここでちょっと休んでいきやぁ」</p>
<p>と言って体を気遣ってくれたり、急に後ろから抱きついてきたり…<br />
とってもユーモアのある優しい方でした。</p>
<p>そんな毎日を過ごしていましたが、ある時期に私は留学をするために会社を長い間休むことになり、Aさんにもそのことを伝えました。</p>
<p>留学から帰ってきた私は、また元のホームに戻りましたが、Aさんは体調を崩してすでに退居していました。<br />
それ以来会えなくなって、寂しいなぁと思いながらも、日々の仕事に追われていき、思い出す事も少なくなっていきました。</p>
<p><img src="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/12/kokoro1511_01.jpg" alt="kokoro1511_01" width="600" height="400" class="alignleft size-full wp-image-1216" /></p>
<p>それから1年以上経ったある日、私の祖母の体調が悪くなって、市民病院へ入院となり、私も面会に何度か足を運びました。</p>
<p>その時にバッタリAさんの娘さんを見かけました。<br />
おそるおそる「こんにちは。」と挨拶し、名乗ると覚えていてくれたらしく、昔話に花が咲きました。</p>
<p>Aさんの話にもなり、ここで入院しているとのこと…<br />
しかももう歩くことも難しく、危険な状態との事でショックを受けました。</p>
<p>心の中では、<br />
（やっぱり覚えてないだろうなぁ…）<br />
（でも覚えてなかったらショックだよなぁ…）</p>
<p>など色々考えながら病院へ行き、ゆっくりカーテンを開けると、<br />
痩せた手にはたくさんの点滴、さらにベッド脇にはたくさんのチューブが垂れ下がり、昔の面影は少ししか残っていないAさんが眠っていました。</p>
<p>声をかけようかと迷っていると、目が覚めたようで私と目が合いました。<br />
ひと呼吸あけ、Aさんが</p>
<p>「いくちゃん？今戻ったの？」</p>
<p>私は一瞬何のことか良く分からなかったのですが、覚えていてくれていた事に感激して涙がどんどん溢れてきました。<br />
そしてAさんと2人で抱き合ってわんわん泣きました。</p>
<p>話していくうちに、「今戻ったの？」という質問の意味が分かりました。</p>
<p>Aさんは、私が海外に行ってくると言った事も覚えていてくれたようで、たった今戻ってきたと思ったようでした。</p>
<p>面会を終え、温かい気持ちで家へ帰りました。</p>
<p>それから何週間か経った時、葬式の看板にAさんの名前が書いてあるのを見つけました。</p>
<p>体の中が少し熱くなりました。<br />
色んなことを思い出してきました。</p>
<p>私は介護の仕事を続けてきて5年経ちました。<br />
亡くなった方を何人も見てきて、辛くて仕事を辞めようかと思った事も何度もありました。</p>
<p>この仕事を続ける意味は？</p>
<p>出会っても私より早く亡くなってしまう。<br />
もう人が亡くなるのは見たくない。<br />
もう嫌だ。</p>
<p>でもAさんとの出来事があってから考え方が変わりました。</p>
<p>人が亡くなるのはやっぱり辛い、後悔も残る。<br />
だけれども、少しでもこの人の役に立ちたい、思い出に残りたい、最後に笑顔で見送りたい。</p>
<p>今はそう思っています。</p>
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		<title>vol.6　長かったある日の夜勤</title>
		<link>http://tsunagari-net.jp/heart/1166/</link>
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		<pubDate>Tue, 06 Oct 2015 09:22:15 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[2tGariNET]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[ココロつながる]]></category>
		<category><![CDATA[featured]]></category>

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		<description><![CDATA[オープンを迎えて、数週間が経った当時のホームは、ご利用者様も順調に増えてほぼ満室の状態でした。 開所当時のあた &#8230; <a href="http://tsunagari-net.jp/heart/1166/" class="more-link">続きを読む <span class="screen-reader-text">vol.6　長かったある日の夜勤</span></a>]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>オープンを迎えて、数週間が経った当時のホームは、ご利用者様も順調に増えてほぼ満室の状態でした。<br />
開所当時のあたふたした忙しさからも、「早く満室にしたい」というプレッシャーからも少しずつ解放されていたのですが、その日は体調に妙な変化を覚えつつ、夜勤を迎えていました。</p>
<p>夜中、日付が変わった頃に違和感が悪寒に変わっていました。<br />
恐らく、蓄積された疲労から風邪を引いてしまったのでしょう。</p>
<p>朝5時、最後の巡視を終えると熱は上がり、計ってみると38度を超えていました。<br />
早番勤務の同僚に連絡を入れましたが、交通の事情でそれほど早い出勤は無理とのこと。<br />
どうしたものかと思いましたが、幸い当時のご利用者様の皆さんは、起床介護を要する方が一人もいらっしゃらなかったので、ひとまず朝食の準備を済ませてしまい、それから椅子にもたれかかり、ぐったり休んでいました。</p>
<p>少しずつ皆さんが起きてこられ、そんな様子の私をご覧になられ、<br />
「大丈夫？」「休んでいなさい」と優しいお言葉をかけてくださいました。</p>
<p>皆さんはご自分で食事の配膳も、後片付けも済まされたとのことでした。<br />
私は覚えていなかったのですが、後に早番勤務の同僚が驚きながら教えてくれました。</p>
<p>さて…</p>
<p>私はさらに体調を悪くして、座っているのもままならない状態になっていました。<br />
そんな私を見たご利用者様のお一人が椅子を並べて、<br />
「ここに休みなさい」と横になるスペースを作ってくれたのです。</p>
<p>「申し訳ありません」と、お言葉に甘えてそのスペースに横になりました。<br />
すると、私を心配したほかの皆さんが次々と集まってこられ、<br />
「暖かくしなきゃ駄目よ！」と布団をかけてくださったり、<br />
「冷やさなきゃね」と頭にしぼったタオルを乗せてくださったりと、介抱してくださったのでした。</p>
<p><img src="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/10/kokoro1510_01.jpg" alt="kokoro1510_01" width="600" height="400" class="alignnone size-full wp-image-983" /></p>
<p>私は、申し訳なさと情けなさと、感謝の気持ちで胸が一杯でした。</p>
<p>早番の同僚が到着して目にしたのは、布団の山に埋まった私と、それを心配そうに見守りながら、囲んでおられるご利用者様の皆さんだったとの事でした。<br />
皆さんは口々に「早く病院に連れてってあげて！」と訴えておられたそうです。</p>
<p>オープンより、「共同生活＝みんなの家」を心がけて頑張っておりましたが、この出来事は、私の不徳によって起こったことながら、この「愛の家」が、ご利用者様とスタッフをも含めた「みんなの家」なんだと、感涙と共に実感した出来事でした。</p>
<p>この一件以来、私にとってご利用者様の皆さんは、とても大切な家族の一員と強く認識しています。</p>
<p>だからこそ、これからも一緒にたくさんの思い出を作りながら、同じ宝物を共有していきたいと思っています。</p>
<p>（追伸）<br />
私の頭にしぼったタオル…と書きましたが、実はあれタオルではなく床清掃用の雑巾でした（笑）。<br />
でも、それもまた楽しく愛おしい思い出です。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>vol.5　世界が変わる瞬間に</title>
		<link>http://tsunagari-net.jp/heart/1099/</link>
		<comments>http://tsunagari-net.jp/heart/1099/#comments</comments>
		<pubDate>Thu, 27 Aug 2015 08:48:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[2tGariNET]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[ココロつながる]]></category>
		<category><![CDATA[featured]]></category>

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		<description><![CDATA[これは、私が介護の世界に入って、まだ間もない頃の話。 私は、学生時代に経験した「祖母の死」をきっかけに、この世 &#8230; <a href="http://tsunagari-net.jp/heart/1099/" class="more-link">続きを読む <span class="screen-reader-text">vol.5　世界が変わる瞬間に</span></a>]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>これは、私が介護の世界に入って、まだ間もない頃の話。<br />
私は、学生時代に経験した「祖母の死」をきっかけに、この世界に入った。</p>
<p>当時の私にとって、この世界で働くということは、希望に満ちた選択というよりも、「１人でも多くの人を救いたい。」という、半ば使命感に近いものだったように感じる。<br />
自分なりに、それだけの「覚悟」があったつもりだった。</p>
<p>しかし、体裁だけ取り繕ったその覚悟は、いとも簡単に崩れ去ることになる。<br />
現実は思いのほか、過酷で残酷だと思い知ることになった。</p>
<p>私が今の会社に新卒社員として内定が決まり、介護の資格を取るため、ある介護施設に実習に行った時のこと。</p>
<p>そこで私は目の前に映った光景に愕然とした。</p>
<p>寝たきりや、車椅子のおお年寄りが多くを占めるその施設では、排泄介助の時間になると、病院の回診のように職員が居室を巡回し、手際良くオムツを交換していく。</p>
<p>でも、何かがおかしい！</p>
<p>嫌がり抵抗をするお年寄りを尻目に、職員は口角だけ上げられた笑顔で、<br />
「大丈夫ですよ。すぐに終わりますからね。」と声をかけている。<br />
入浴の時間ともなれば、お年寄りを廊下に一列に並べ、まるで工場で見る１つの作業工程のように衣服を脱がせ、身体を洗っていく。</p>
<p>また、施設の中には、常にぶつぶつと独り言をつぶやくお年寄りや、汚物を垂れ流し、徘徊するお年寄り。<br />
寝たきりでほとんど身体を動かすことなく、目も虚ろに1日を過ごすお年寄り。</p>
<p>そこには様々な症状を抱えた人達が存在していた。<br />
これが、私がこれから足を踏み入れようとている世界なのか。<br />
ここで私の「想い」は本当に実現できるのだろうか。</p>
<p>いや、無理だ!</p>
<p>それからの私は、しばらく思い悩む日々が続くことになる。<br />
しかし、時間は何事もなかったかのように過ぎ去り、私はこの「重い」気持ちを引きずったままこの会社に入社し、介護職員として従事することになった。<br />
幸いにも、この会社は、以前自分が体験したような過酷な環境ではなく、人間の尊厳を大切にした温かみのある施設のように感じた。</p>
<p>だが、その時の私にとって、それはもうどうでもいい事であり、この業界にも仕事にも希望を見出せず、自分にもすっかり自信を無くし、いつ辞めようかと考えあぐねる日々が、ただ無駄に過ぎていた。</p>
<p>そんなある日の昼下がり。<br />
施設では食事の時間を終え、団らんの時を過ごしていた。<br />
すると、あるご入居者様が私の方へ歩み寄り、顔を覗き込んでこう言った。</p>
<p>「お兄さん、元気ない顔してるわね。どうしたの？」<br />
私は慌てて「そんなことないですよ。私はほら、元気ですよ。」と笑顔を作ってみせた。<br />
「何かあるのなら、私に話してごらんなさいよ。」</p>
<p>今思えば、自分でも何故そうしたのかは分からない。<br />
気が付けば次の瞬間、私はそのご入居者様に胸の内を全て話していた。</p>
<p>自分にはこの仕事は向いてないのではないか。<br />
自信が持てずこの先どうしたらいいか悩んでいるということ。<br />
自分が抱えている正直な気持ちをさらけ出していた。</p>
<p>しかし、次の瞬間、思いがけない言葉が返ってきた。<br />
「あなたは一生懸命頑張ってるわよ。私はちゃんと知ってるわ。いつも私に枕を持ってきてくれるでしょう。感謝しているのよ。ありがとう。」</p>
<p><img src="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/08/kokoro_1509_01.jpg" alt="kokoro_1509_01" width="600" height="400" class="alignnone size-full wp-image-983" /></p>
<p>そのご入居者様は、足が不自由な方で、いつも杖を使って歩行しているのだが、いつも椅子に座る時など、とても辛そうにしていた。<br />
私はそんな彼女を見て少しでも楽になればと、椅子に座る際には背もたれのクッション代わりに枕をいつも用意していた。</p>
<p>その言葉を聞いた瞬間、思わず涙が溢れてきた。<br />
涙を流したのなんて、一体いつぶりだろうか。<br />
本来、人前で泣くことを恥ずかしいと思っていた私だったが、この時流した涙になぜか清々しさを感じたのを覚えている。</p>
<p>「私をちゃんと見てくれている人がいる。私を必要としている人がいる。」<br />
「私も少しは人の役に立てているのか、私は無力じゃない。」</p>
<p>そう思うことができた。<br />
そしてこれから先の未来に、一筋の希望が見えてきたような気がした。<br />
彼女の言葉に私は救われたのかもしれない。</p>
<p>私は、この仕事を通して気付かされたことがある。</p>
<p>介護とは、一方的に与えたり、支えたりするものではなく、お互いに必要な存在となり、心を通い合わせることが何よりも大切だということを。<br />
私たちはその繋がりの中で、きっと他では得ることができないかけがえのない「何か」を得ているのだと思う。</p>
<p>この会社に入社して5年。<br />
私は今、本社で介護の現場を支援する立場で仕事をしている。<br />
確固たる覚悟や信念があるかというと、正直未だに揺らぐときもある。<br />
現場の課題に直面し、立ち尽くしてしまうときもある。</p>
<p>でも、あれ以来、この世界から逃げたいと思ったことは一度もない。</p>
<p>なぜなら、どんな些細なことでも、私が役に立てる「誰か」がいることを知っているから。<br />
そして、それはきっと私だけが果たすことができる、たったひとつの大切な役割に違いないから。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>vol.4　あなたから教わった</title>
		<link>http://tsunagari-net.jp/heart/981/</link>
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		<pubDate>Mon, 29 Jun 2015 08:31:18 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[2tGariNET]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[ココロつながる]]></category>
		<category><![CDATA[featured]]></category>

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		<description><![CDATA[「あなた、郵便貯金通帳？」 「えっ？」 「あなたは郵便貯金通帳なの？」 「……？」 私とEさんはお互いの顔を見 &#8230; <a href="http://tsunagari-net.jp/heart/981/" class="more-link">続きを読む <span class="screen-reader-text">vol.4　あなたから教わった</span></a>]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>「あなた、郵便貯金通帳？」<br />
「えっ？」<br />
「あなたは郵便貯金通帳なの？」<br />
「……？」</p>
<p>私とEさんはお互いの顔を見つめ合いました。</p>
<p>Eさんは70代半ばの女性で、とても若々しく見えました。<br />
『なぜ、認知症高齢者グループホームに入居しているのかしら？』<br />
そんなことを頭の中で考えながら、交わした会話が郵便貯金通帳のことでした。</p>
<p>Eさんとは、通常の会話をすることができません。<br />
全部「郵便貯金通帳」になってしまうからです。</p>
<p>会話はできませんでしたが、私はEさんが大好きでした。<br />
洗濯物を干すのも、買物に行くのも、ゴミを捨てに行くのも、いつもEさんと手を繋いで一緒に行ないました。<br />
時には別のご入居者様も交えて賑やかに、ある時には2人だけで。<br />
別のフロアのスタッフから、「いつも一緒だね」とからかわれるくらい、いつも一緒にいました。</p>
<p>Eさんができることは多くありませんでした。<br />
でも、一生懸命手伝ってくれようとする気持ちが伝わってきました。<br />
思い込みかもしれませんが、私が大好きだったのと同じくらい、Eさんも私のことを好きでいてくれたと思います。</p>
<p>それまで、なかなか他のご入居者様と関わりが持てなかったEさんでしたが、共に行動する機会が増えたことにより、居室にこもりがちになることが減りました。</p>
<p>また、居室での放便・放尿が頻繁になった時、私はEさんが寝る前に、「今日は私がお泊まりなの。トイレに行きたくなったら、起こしてくださいね。」と声を掛けて就寝介助しました。<br />
そうすると、不思議なことに居室での放便・放尿に遭遇することはありませんでした。</p>
<p>そんなEさんでしたが、分からないことが増えるにつれ、グループホームでの生活が困難になってきました。<br />
ご家族の意向もあり、退居が決まってしまいました。</p>
<p>Eさんが退居の前日、私は夜勤でした。<br />
Eさんは退居することなど知らず、パジャマ姿でテレビを観ていました。</p>
<p>私は黙ってEさんの隣に腰を下ろしました。<br />
２人で並んでテレビの画面を眺めていました。</p>
<p>どれくらい時間が経ったでしょう？<br />
突然、Eさんが私の頭を撫で始めました。<br />
髪がくしゃくしゃになる位、ずーっと撫でてくれました。</p>
<p><a href="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/06/kokoro_1507_01.jpg" rel="lightbox[981]" title="kokoro_1507_01"><img src="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/06/kokoro_1507_01.jpg" alt="kokoro_1507_01" width="400" height="400" class="alignnone size-full wp-image-983" /></a></p>
<p>ふとEさんの顔を見ると、にこにこ笑いながら目が潤んでいます。<br />
私も涙が溢れそうになるのを堪えながら、<br />
「さ、もう寝ましょうか。」と立ち上がりました。</p>
<p>次の日、普通に外出するようにEさんは退居されました。</p>
<p>初めてのグループホームで、Eさんと行動を共にすることから本当にたくさんのことを学びました。<br />
触れ合うことの大切さ、共に行なう喜び、分かり合える嬉しさ…。<br />
今でも時々、Eさんのことを思い出します。<br />
Eさんと共に過ごした日々が、今の介護に生きています。</p>
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		<title>vol.3　お母ちゃんの手</title>
		<link>http://tsunagari-net.jp/heart/910/</link>
		<comments>http://tsunagari-net.jp/heart/910/#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 27 May 2015 08:21:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[2tGariNET]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[ココロつながる]]></category>
		<category><![CDATA[featured]]></category>

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		<description><![CDATA[Hさんは、俳句と歌がお好きで、 「今の年寄りは、幸せだね。」が口癖のとても明るい方です。 そんなHさんですが、 &#8230; <a href="http://tsunagari-net.jp/heart/910/" class="more-link">続きを読む <span class="screen-reader-text">vol.3　お母ちゃんの手</span></a>]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>Hさんは、俳句と歌がお好きで、<br />
「今の年寄りは、幸せだね。」が口癖のとても明るい方です。<br />
そんなHさんですが、夜になると布団の中で、早くに亡くされた息子さんや会えなくなったお孫さんの事を思い出しては、枕を濡らされる日があります。</p>
<p>夜勤中、リビングで仕事をしていると、バシッバシッと音がしました。<br />
その音は静かな夜に響きました。<br />
「何の音？」音の下したHさんの部屋を訪ねました。<br />
入眠されているご様子。<br />
気のせいかな？と思いリビングに戻りました。するとまた音がしました。<br />
私はそっとHさんを見守ることにしました。</p>
<p>5分くらい過ぎた時でした。<br />
すごい勢いでHさんは拳を作り、自分の額を叩きはじめたのです!</p>
<p>「どうしたの？Hさん？」と慌てて声をかけました。<br />
「このバカが悪いんだ。バカバカ！」そう言いながら、また叩き出しました。</p>
<p>「なんでバカなの？」<br />
「あのねぇ…私はもらいっ子なの…。その家には姉さんが居て、病気なのに私は何もできないんだ。恩返し出来ないの。このバカ！」</p>
<p>目の前の光景に、胸が押し潰される思いがしました。</p>
<p>「そんなことない、Hさんはバカじゃない。きっとその気持ちも届いてますよ。だから、頭なんて叩かないでください。」<br />
何とかして心を軽くして差し上げようと思い、言葉をつなぎました。</p>
<p>「わかったよ。ありがとう。」<br />
落ち着かれたのを見てリビングに戻りました。<br />
しかし…</p>
<p>しばらく経つと…バシッバシッと聞こえ、自分を責めながら額を叩くのです。</p>
<p>「何で私は里子に出されたのかね。私のこといらなかったのかな。」</p>
<p>「親が子供をいらないなんてはずない。何かどうしようもない理由があったの。昔の貧しい日本だったもの、だからそんなに自分を責めないでください。」と思いつく言葉を並べました。<br />
ですが…離れるとまた、音がします。</p>
<p>今度はそっと額に手を当てました。<br />
私が手をおいたら、叩けなくなる。<br />
そう思ったからです。</p>
<p>「あぁ〜ごっつい手だな。働いた手だね。あったかい…まるでお母ちゃんの手だ。お母ちゃんの手を思い出す。お母ちゃん…お母ちゃん…」</p>
<p>そう言いながら、額に当てた手を握り締めて涙を流されました。</p>
<p>「もう…叩かないよ…あんたのこと悲しませたら悪いから。ゴメンね…」<br />
そう言われ、眠りにつかれました。</p>
<p><a href="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/06/kokoro_06_01.jpg" rel="lightbox[910]" title="kokoro_06_01"><img src="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/06/kokoro_06_01.jpg" alt="kokoro_06_01" width="500" height="680" class="aligncenter size-medium wp-image-913" /></a></p>
<p>認知症という病気は、とても酷な病気だと思いました。</p>
<p>今、食べた食事も、それを食べたことすら忘れてしまうのに、本当に忘れてしまいたい心に負った深い深い悲しみは決して記憶から消えはしないのですから…。</p>
<p>利用者の声にならない心の声を聞いてあげてください。</p>
<p>入社時に、ホーム長に言われて、私がいつも大切に思っている言葉です。<br />
でも、時にその声は聞き取りにくく、こちらの声も届きにくい時もあります。</p>
<p>今日のことで、百の言葉より手から伝わる人の温もりが、その役目を果たす時もあるのだと感じました。</p>
<p>次の日…「昨日はありがとう。うれしかったよ。」晴れやかなHさんが私に向かって一例されました。</p>
<p>「こちらこそありがとうございます。」<br />
そう言いながら熱いものがこみ上げてきました。</p>
<p>私はあの朝の…Hさんの笑顔が忘れられません。</p>
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		<title>vol.2　ここがいい</title>
		<link>http://tsunagari-net.jp/heart/556/</link>
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		<pubDate>Wed, 01 Apr 2015 14:00:00 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[2tGariNET]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[ココロつながる]]></category>
		<category><![CDATA[featured]]></category>

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		<description><![CDATA[「杖使ってまた歩きてぇんだ。」 ある日男性ご入居者様のNさんが私にこう言った。 ご入居された当時はまだ、ホーム &#8230; <a href="http://tsunagari-net.jp/heart/556/" class="more-link">続きを読む <span class="screen-reader-text">vol.2　ここがいい</span></a>]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>「杖使ってまた歩きてぇんだ。」<br />
ある日男性ご入居者様のNさんが私にこう言った。</p>
<p>ご入居された当時はまだ、ホーム内で杖を使って歩かれていたが、その後残念ながら左半身が不自由になり、現在がほぼ車椅子の生活となっている。<br />
移動は、車椅子を右足で器用にこぎながらだ。</p>
<p>「それでも杖の方がいいなぁ〜。」と、寂しげな笑顔で言われる。<br />
「だって杖使って歩けたら家で暮らせっぺ、なぁ？」</p>
<p>この日から、Nさんの希望に応えるべく取り組みが始まった。</p>
<p>普段からあまり体を動かされないNさん。<br />
体重80キロの巨漢である。<br />
ご自分でも「ちっと、運動しねぇとな。」と言われている。</p>
<p>そんなNさんに、運動としてフロア内の手すりの掃除をお勧めした。</p>
<p>「おっ!あれな!Iさんがやってたやつか？おれにもできっか？」</p>
<p>そうは言われるものの、やり始めると右足でこぎ進めながら、ゆっくりではあるが、思いを叶えるべく雑巾を持つ右手で手すりを拭いていく。</p>
<p>そんな姿に、「Nさん、ありがとうございます。」と感謝の言葉をお伝えしながら、深々と頭を下げる。<br />
すると、「止めろ、止めろ、大した事やってねえんだ。自分のためだ。そんなに頭下げんな、安くねえんだから。」と、照れながら手を振られる。</p>
<p>そのNさんは神経痛があり、雨や寒い日などは頭の痛みや腰の痛みで、手すり拭きができなくなってしまう。<br />
そんな時は、「無理しないで。」「今度調子のいいときに。」と伝えると、「明日はやるからな。せっかく言ってくれてんだ。」と申し訳なさそうに言われる。</p>
<p><a href="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/05/kokoro_05_01.jpg" rel="lightbox[556]" title="kokoro_05_01"><img class="size-full wp-image-561 aligncenter" src="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/05/kokoro_05_01.jpg" alt="kokoro_05_01" width="500" height="529" /></a></p>
<p>また、煙草が好きなNさんは、食後に一本やるのが楽しみである。<br />
喫煙をされる換気扇の下まで入口から歩いて行く。</p>
<p>「これをやれば、家さ行げんな!」と笑顔で言われる。<br />
そうして、手すり拭きに加え、喫煙時の歩行訓練も行なうようになった。</p>
<p>「もうやめた。だってよ、少ししか歩けねえしよ。無理だ。家さ行げねえ。」</p>
<p>ある日突然Nさんが寂しそうな顔で言い出した。</p>
<p>「Nさん。私は、Nさんが決めたならそれでいいです。ただ『家で暮らせっぺ!』と言ったときのNさんの言葉も忘れられないんです。Nさんが頑張っている姿には、私も励まされたんです。まだまだ時間はかかるでしょうが、騙されたと思ってもう一度やってみませんか？」</p>
<p>そっぽを向いたNさんは、そのままの姿勢で、「騙されたと思ってやってみるっぺ。」と思いを込めた返事を返してくれた。</p>
<p>運動はいまだに続いている。<br />
何も変化は無い。<br />
いまだに車椅子生活を送られている。<br />
そんな状況でもNさんは私にこんなひとことをくれた。</p>
<p>「俺、もう家に行かなくていいから。いやいやそうじゃなくて、やることが嫌になったんじゃなくて、ただここが良くなったんだ。心配してくれるあんたがいるここがいいんだ。これからも頼むわ。いいばい？」</p>
<p>「喜んで。」<br />
それ以上言葉がなかった。</p>
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		<title>vol.1　Mさんの似顔絵</title>
		<link>http://tsunagari-net.jp/heart/25/</link>
		<comments>http://tsunagari-net.jp/heart/25/#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 24 Mar 2015 08:37:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[2tGariNET]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[ココロつながる]]></category>
		<category><![CDATA[featured]]></category>

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		<description><![CDATA[M（87歳、男性）さんは息子さん夫婦と同居していたが、もともと息子さんとの折り合いが悪く、数年前から認知症状も &#8230; <a href="http://tsunagari-net.jp/heart/25/" class="more-link">続きを読む <span class="screen-reader-text">vol.1　Mさんの似顔絵</span></a>]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>M（87歳、男性）さんは息子さん夫婦と同居していたが、もともと息子さんとの折り合いが悪く、数年前から認知症状も現れ、タバコの火の始末や物盗られ妄想が激しくなり、家庭での介護が困難となったため入居となった。</p>
<p>息子さんの話によると、Mさんは会社勤めをしたことがない、俗に言うチンピラだったそうだ。 グループホームへの入居については、一応親子の間で合意したうえだったそうだが、入居後は、スタッフに対してはもちろん、他のご入居者様を馬鹿にしたり、スタッフに暴言を吐いたりすることが頻繁にあった。</p>
<p>ある日の午後、絵が得意だった私は、その日出勤していたスタッフと一緒に、フロアにご入居者様を集め、みんなの似顔絵描きを披露していた。 「私そんなん顔違うわー」「あっ兄ちゃん上手やねぇ」。 おやつを食べながら賑やかにテーブルを囲んでいた。</p>
<p>そこで私は「ここはひとつ」と、部屋に入って出てこないMさんの顔を頭に思い浮かべながら似顔絵を描き、Mさんに届けに行ってみた。</p>
<p>しかし結果は予想通りだった。 Mさんはその絵を見るなり、私の手から荒っぽくその絵を奪い取り、 「しょうもない事するな!こんなガキみたいな事しやがって!」とその場で破った後、枕元に置いてある小さなゴミ箱に投げ捨ててしまったのである。</p>
<p>ご入居者様やスタッフも、暴言の多いMさんから、だんだんと遠ざかっていくようになっていた。</p>
<p>そんな荒っぽく、博打好きの「チンピラ」だったMさんだが、実は酒は一切飲まず、入居後の唯一の楽しみと言えば、タバコを吸うことであった。</p>
<p>私が働いているグループホームは全館禁煙で、喫煙者は玄関を出た所に灰皿が置いてあるだけの「喫煙コーナー」で、スタッフ付き添いでタバコを吸うことになっていた。</p>
<p>今にしてみれば、大変恥ずかしい話だが、当時仕事に対しあまり熱心とは言えなかった私は、 「Mさんを煙草に誘えば、仕事中にタバコが吸える。Mさんの話なんか適当に聞いとけばいいや」などと軽く考えて、１日に何度もコーヒーを持って、文字通りMさんを「喫煙コーナー」へ誘い、一緒に煙草を吸う、いわゆるおさぼりを繰り返していた。</p>
<p>それから数ヶ月が経ち、風邪をこじらせたMさんは、体調が悪化し、近くの病院へ入院することになってしまった。</p>
<p>病院へ移った後、私と家族の方とで、Mさんが入居されていた部屋の片付けをしていた時のこと。 ふと気がつくと、押入れの物を片付けていた息子さんが、奥の方から取り出した、蓋のない菓子の箱を持って私の方を振り向き、「ありがとう、本当にありがとう」と目に一杯涙をためて声をつまらせていた。 「なんだろう」と思い、その中を覗かせてもらうと、残り数本のタバコと眼鏡と小さくなった鉛筆、そしてクシャクシャになった紙一枚が入っていた。</p>
<p><a href="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/03/kokoro_04_01.jpg" rel="lightbox[25]" title="kokoro_04_01"><img class="aligncenter wp-image-102" src="http://tsunagari-net.jp/site/wp-content/uploads/2015/03/kokoro_04_01.jpg" alt="kokoro_04_01" width="400" height="363" /></a></p>
<p>その紙は、以前私が描いたMさんの似顔絵だった。 あの時破って捨てた後、ゴミ箱から集めてセロテープでつなぎ合わせたのか…。と思いながら何気なくその紙を裏返してみると、決して上手とはいえない薄い字で、 「コーヒーの兄ちゃんおおきに」と書いてあった。</p>
<p>その時、胸がたまらなく熱くなった。 そして、初めて「介護」という仕事の本当の意味がわかったような気がした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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