落ち込んだ時こそ、本を読んで、気分をハッピーにしよう。
どんなときでも幸せになれる魔法の力を本は持っています。
vol.6 うちの犬が教えてくれた大切なこと
老犬介護の現場から、愛犬の『老い』と『別れ』に向き合う7つの実話
犬たちがくれる愛情と信頼、そしてそこから生まれる絆。でも犬も人間と同じように『老い』がきて『別れ』があります。大切な『家族』との別れをどのように受け止めたらいいのでしょうか。7つの実話を通して深く考えさせられる一冊です。
編者:大塚敦子
上智大学卒。1986年からフォトジャーナリズムの世界に入り、92年より自然や動物との絆がもたらす癒しなどのテーマに取り組む。写真絵本『さよならエルマおばあさん』(小学館)、『平和の種をまくボスニアの少女エミナ』(岩崎書店)など著書多数。
老犬介護でみた人と犬との絆
東京都板橋区にある老犬の介護施設『老犬本舗』が見つめてきた飼い主と愛犬の絆の記録。全て『老犬本舗』の全面協力のもと綴られた7つの実話が収録されています。
家庭の事情によって、犬を預けるという選択をしなければいけない、そのときの飼い主の葛藤や、犬を看取るという、悲しい現実。こうした日々と向き合いながら、懸命に犬を介護する飼い主やスタッフの努力。涙なしには読めない実話ばかりです。
体が不自由になったり、目が見えにくくなるなど、『老い』は人と同じように、ペットにもあります。それに続く『介護』、そして『別れ』。そこで人はどのように向き合うのでしょうか。
犬から学ぶ命の大切さ
犬たちから教えられたことは、ペットの『老い』という現実と『命』の大切さ、人と犬との『愛情』と『信頼』。そしてそこから生まれる人との『絆』です。
犬との別れを迎えて溢れ出すさまざまな感情。それはペットといえど、人間の家族の別れと同じ悲しみに襲われるとも記されています。
ペットは人に癒しを与えてくれます。同じように人もペットに癒しを与えられる存在であるため、今ペットにしてあげられることは何なのか…。
飼い主と犬という関係の本とはいえ、人としてあるべき姿を教えてくれる哲学書のような一冊です。ぜひ本から癒しをもらってくださいね。