落ち込んだ時こそ、本を読んで、気分をハッピーにしよう。
どんなときでも幸せになれる魔法の力を本は持っています。
vol.3 高齢者のためのスイーツレシピブック
高齢者の健康を守るために、生活を楽しく豊かにするために、介護・介護予防に役立つスイーツの摂り方を解説。
おいしく食べられると心も豊かになります。
著者:代居 真知子・太田 道子
代居 真知子:福祉介護ジャーナリスト。女子栄養大学生涯学習講師。介護現場を取材しながら高齢者の食に注目。介護食関係のセミナー講師、施設の高齢者を対象としたスイーツレク講師を実践中。『介護食スイーツ』(誠文堂新光社)他著書多数。
太田 道子:現在東京世田谷区のアトリエでお菓子教室を開催。レギュラーレッスンの他に、記念日用の手作りお菓子を一緒に作るHappyPersonalPlan、贈答用のお菓子のオーダーも行っている。高齢者向けスイーツも販売中。
上手にスイーツを取り入れて心と体の健康づくりをサポート
高齢者は噛む力や飲み込む力が弱く、食事も限定されてしまいがち。だんだんと食に対する興味を失い、低栄養に陥って心身ともに衰えてしまいます。そうした状態にならないようにするには、正しい食生活が大切なのですが、なかなか簡単にはできません。そこで、今回は『食べる』ことに興味を持っていただけるレシピ本に注目してみました。
この本は、『スイーツを食事よりも優先しましょう』とすすめるものではありません。体調が悪い時、ゼリーやプリンなら喉を通り、気持ちが安らいだという経験がありませんか。スイーツ本来の役割をもう一度見直して、食事では摂りきれない栄養の補助、『食べる』ことの楽しみを高齢者の生活に取り入れてくださいね、ということを
目的としています。
高齢者向けのスイーツレシピと情報
人は五感でおいしさを感じるといいます。この本には、高齢者の嗜好を考慮した、各季節におすすめのスイーツが紹介されています。
体調や歯の調子が悪く、食欲が落ちた時、まず写真で『おいしそう』と思ってもらい、家族と共に作って味わう。食べることで心が満足感を得て、食べる喜びを再び取り戻し、不足している栄養をスイーツに摂り入れることで栄養状態の改善を図れます。
最後に「高齢者と食を考える」ルポも掲載され、高齢者がいる一般家庭から高齢者施設まで役立つ一冊になっていて読み応えも十分です。