ほおっておくと衰える脳の機能は
鍛えることが重要です。
vol.5 自分の力で思い出すことが脳力アップと記憶定着のヒケツ!
努力して思い出す行為は、脳の活性化だけでなく、記憶をより鮮明にする意味でも有効です。便利なツールに頼ることなく、脳をしっかり鍛えましょう!
便利・簡単な方法は脳力低下の原因?
努力して手に入れたものは大切にするのに、楽に手にしたものは簡単に手放せるなんてことはありませんか? 記憶も同じです。「あれって何だったかな?」と思ったとき、スマートフォンやパソコンで検索をする方も多いでしょう。確かにそれは便利で簡単な方法です。でも、それでは字面を追うだけで、記憶として定着しにくくなります。そのため、またすぐに忘れるのです。
昔覚えていたことや経験したことであれば、思い出せなくなっても、記憶のパーツは脳の中に残っています。自分で思い出そうとすることで、その記憶のパーツを引き出して組み立てる力が養われるのです。思い出す努力を続けることで、記憶の組み立てがスムーズに行われるようになり、しだいに思い出しやすい脳にもなっていきます。また、家族や友達と「あーでもない」「こーでもない」と会話をしながら思い出すのもいいでしょう。会話が弾むことで、強い印象が残り、次はすんなり思い出せるかもしれません。思い出す行為は、脳力を鍛えるだけでなく、会話や記憶によって、人生を豊かにしてくれる効果も期待できます。
脳力をアップするトレーニング問題
今回は、過去に人気を博したドラマのタイトルを取り入れた問題です。ドラマの内容を思い出しながら解いていくことで、脳はさらに鍛えられます。
〈指導・監修〉川島 隆太さん
医学博士。東北大学加齢医学研究所所長。同大学にて教授も兼任。 『物忘れがなくなる「脳力」復活トレーニング』(宝島社) など、著書多数。『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』(任天堂)などのゲームソフトの監修も。
脳を活性化させて、若々しく健康的な脳を維持するためのドリルです。1日に2ページずつ、夏目漱石の世界観を楽しみながら、新しい記憶を短期的に保存する「短期記憶」を鍛えていきます。
くもん出版 1,080円(税込)
問題の答え: